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「たねから見える私たちの未来」No17-256


2024-07

 お久しぶりです。Seedおじさんです。
 
 暑くなりましたね。温暖化で世界中の海面水温は上昇し続けていますし、日本でも極端な雨や亜熱帯化が深刻になり始め、環境や生態系の変化により命の根源であるたねにも異変が起きる時が間近に迫ってきているのを感じています。
 ですが、多くの人々は、近い将来起きる現実的な話として受け止めてはいないようです。食と農が分離している現代、便利かつ忙しい日常生活の中で、たねを意識することができなくなっているのでしょう。毎日たねからできている食べ物を食べているのに、たねのことを忘れている。たねがなくなれば、私たちの社会も経済も、私たち自身もなくなるのですけれどもね。
 私たちは、人間中心の資本主義社会の中で生きるうちに、生きる術や智慧、叡智である「農」を、ビジネスである「農業」へと変えました。日本の農水省では、たねは何と「農業資材」の扱いになっていて、命を担う重要なコモン(共通の財産)ではなくなっています。
 資本主義のグローバル化は、実は私たちにとって多様性や繋がりを失う方向へと進んでいるのですが、たねも全く同じです。巨大な多国籍企業がたねを独占することで、たねは本来持つ自由さを失っています。多様性を失い、画一的になり、企業の富を生み出すための「資材」としての位置付けになっています。
 今、たねの話をしていますが、これは私たち人間に置き換えても同じなのですね。
 気づかないうちに私たちの自由さや真の豊かさは失われています。これを取り戻すには、グローバル化の反対のローカル(地域)化、ローカリゼーションということが必要です。
人間とたねとの繋がりが取り戻され、たねがコモンとして尊重され多様性が回復し、たねが地域で次世代へと繋がれていく、その未来が現実のものになったとき、「農業」がいのちを感じる「農」になり、人々がお互いに認め合い繋がりあう、自立できる地域社会がそこにできていることでしょう。
 ローカリゼーションは様々な切り口で実現可能です。