こどもの人口が減少傾向にある中「発達障害」のこどもは増え続けている。通常学級に在籍する小中学生で、学習面又は行動面で著しい困難を示す小中学生の割合は8.8%。男女別では男子12.1%女子5.4%だ(2022年12月13日文部科学省発表)。これは、10年前に発達障害児が通常級の中に6.5%と発表された時以上に波紋を呼んでいる。この調査は、教育の現場にいる学級担任等の回答に基づく特別な教育的支援が必要な児童生徒の数値である。今、小中学生の教育には何が起こっているのだろうか。
■ 支援中に、子供たちに心ない言葉を浴びせられることがあります。私も人間ですからとても傷つきますが、支援をストップすることはできません。傷ついて悩んでいるようでは、発達障害の子供たちの感情を理解しているとは言えないのだと、いつも自分に言い聞かせています。
■ 子どもが発する暴言は、どこかで同じ言葉を言われ、傷ついた経験があり、そこから学んでいるのかもしれません。怒りと言う感情は身近な怒り、つまり、親の怒りから学ぶものと言え、子育て相談では、親御さんの愛情不足や子育ての仕方が原因と言われることがあるかと思います。
■ そもそも怒りの感情とはどうやって生まれてくるのでしょうか? 怒りの感情は、脳の扁桃体という部分で発生すると言われています。実は、怒りは自分を守るために発生しているのです。何か困ったことや不安なことなどがあって(これが第一感情)それを防御する意味で、怒りが第二感情として現れます。
■ 怒りは否定してはいけません。感情を怒りで表現している時は、『なぜ?』『どうして?』怒りに転じたのか探る必要があります。そこが支援のポイントです。第一感情を探し当て、そこをクリアにしてあげることが、気持ちの受容につながります。
■ 発達障害のお子さんが、感情のコントロールが苦手なのには理由があります。原因不明の発達障害の95%が海馬と扁桃体に発達の遅れがあります。扁桃体に問題がある場合は、感情表現が強すぎたり弱すぎたり、怒りのコントロールが難しくなるのです。
■ 感情のコントロールのプログラムを行っていますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
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