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【2025年10月号】サンクスギビングデー【No.271】


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 サンクスギビングデーは感謝祭とも呼ばれている収穫祭です。おもにカナダやアメリカで行われていますが、その開催日と起源はそれぞれ違います。カナダでは毎年10月の第2月曜日に行われますが、アメリカでは11月の第4木曜日です。なぜ日にちが違うのかというと、カナダの方が早く冬が始まること、カナダの方が収穫が早いことからだそうです。
 そもそも感謝祭は、プロテスタントがカトリックの祝日を否定するために始まったものです。なのでプロテスタントの多いアメリカでは祝日ですが、カトリックの多いカナダでは一部の州では任意の休日となっています。
 そしてアメリカでは感謝祭の前にホワイトハウスで二羽の七面鳥に恩赦を与えたり、街ではブラックフライデーという大規模な安売りが行われます。カナダでの感謝祭の起源は、1579年イギリスの探検家マーティン・フロビシャーがイギリスからバフィン島をめざす航海の途中でのことです。
 船団は北極圏で酷い嵐に巻き込まれ船や資材を失い散り散りになりましたが、カナダで再会できました。この奇跡を神に感謝するために行われた食事会が始まりとされています。
一方アメリカでは、1620年にピルグリム・ファーザーズと呼ばれる入植者の一団がやってきたのですが、イギリスから持ってきた種がアメリカの気候に合わず飢饉に陥ってしまいました。
しかし近隣のインディアンのワンパノアグ族から、トウモロコシなどの新大陸での作物の栽培知識を授かることで冬を越すことが出来ました。
 翌年は豊作だったのでワンパノアグ族とともに神の感謝をささげる食事会を行ったことが起源と一般には伝わっています。
 ところが実際には、当時ニューイングランド周辺にいたインディアンのうち約90%は病気により死亡していたのです。これは当時のアメリカにはなかった病気が、ヨーロッパから運ばれたことによるものです。
 彼らは無人状態となったインディアン達の住居や日用品を使うことで、厳しい冬を過ごす事ができたのです。
 アメリカにはインディアンとの間の戦争や虐殺、略奪という暗い歴史があるので、「明るい話を広めよう」という理由で改変された話が一般に広まっています。
 同じ感謝祭でもこのような違いがありますが、カナダもアメリカも行うのは家族や親戚、友人が集まっての食事会です。主に詰め物をした七面鳥の丸焼き、マッシュポテト、デザートにリンゴやかぼちゃのパイが振舞われます。