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2024年 10月【2024年10月号No.259】

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 こどもの人口が減少傾向にある中「発達障害」のこどもは増え続けている。通常学級に在籍する小中学生で、学習面又は行動面で著しい困難を示す小中学生の割合は8.8%。男女別では男子12.1%女子5.4%だ(2022年12月13日文部科学省発表)。これは、10年前に発達障害児が通常級の中に6.5%と発表された時以上に波紋を呼んでいる。この調査は、教育の現場にいる学級担任等の回答に基づく特別な教育的支援が必要な児童生徒の数値である。今、小中学生の教育には何が起こっているのだろうか。

■ 発達障害の中でも、学習障害や注意欠如・多動症、自閉スペクトラム症は、最近よく知られるようになりましたが、まだ「発達性協力運動障害(DCD)」については認識が十分ではないかもしれません。

■ 発達性協調運動症は、運動そのものの難しさだけでなく、不安や、自己効力感の低下、コミュニケーションの困難さにも影響を及ぼすため、早期の発見と正しい支援が重要です。

■ 協調運動は主に三つに分けられます。まず、指や手を使う動作で、箸やスプーンを使うことや、着替えの時にボタンやチャックをすること、文字を書くことや、靴紐を結ぶことなどです。二つ目は、体全体を使う運動で、階段の上り下りや、スキップ、片足ケンケンやジャンプをするなどの動きです。三つ目は目と手の動きを合わせる協応運動です。指を使ってテンポよくモノを数えたり、ボールを蹴ったり、飛んでくるボールをキャッチしたりする動きです。

■ 成長や練習と共に苦手な動きができるようになれば問題はありません。しかし経験を積んでも苦手さが残る場合は、発達性協調運動症を疑います。更に二次的な影響が表れた時が問題となります。

■ 小学生のお子さんで相談にみえる方の例としては、文字を書くことに時間がかかったり、何度も消したり書いたりを繰り返したり、その影響で授業についていけなくなったりしています。また、体育の時間が嫌になったり、休みがちになったりします。

■ この困難さを受け入れることは、なかなか難しいことですが「努力が足りない」と無理に繰り返し練習していませんか?このような場合の支援方法にご興味のある方、お問い合わせください。
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