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世界おもしろ大百科+健康と美のストレッチコーナー

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 五月祭は、5月1日にヨーロッパ各地で行われる春のお祭りです。この祭りの歴史は古くキリスト教が伝わる前、古代ローマの五穀豊穣を祈る祭りに由来しています。
5月1日にローマ神話の豊穣の女神マイヤを祀り供物を捧げることで、夏の豊穣を祈りました。現在ではヨーロッパ各地で春の訪れを祝う日とされています。
 北欧や中欧では前日の4月30日に、古代ケルトに由来する「ワルプルギスの夜」と呼ばれる前夜祭が行われます。この夜は死者の魂が人間の周りを彷徨うとされ、それを追い払うために各地でかがり火が焚かれます。
翌日の5月1日は不吉な日とされ、働いてはいけない、パンを焼いたり亜麻をほぐすと日照りになるといわれています。
 五月祭は各地で五月柱(メイポール)と呼ばれるモミや白樺の木をリボンなどで飾り付けた柱を広場に建て、その周辺でダンスや遊戯、競技を行ってお祝いをします。
 イギリスでは少女の中から五月の女王を選びます。オーストリアでは早朝から楽隊が出たり、五月柱を競売にかけたりします。
 北欧神話で天空の神オーディンと天の女神フレイアが5月に結婚したことからこの世界の繁殖をつかさどると信じられたため、愛に関わるならわしも多いそうです。
かつてはイギリスやスイスなど各地で花嫁花婿探しが行われましたが、異教思想として教会に禁止されました。そこから現在では年長者ではなく子供たちの行事が主となっています。
子供たちが結婚式の衣装で家々を回り、春の訪れを告げている地域もあります。五月祭はメーデーと呼ばれていますが、労働環境改善や賃上げを要求するストやデモを行う労働者の祭典を思い出されるかもしれません。
これは1886年にアメリカのシカゴで行われた、労働者たちのストライキがきっかけです。この活動が世界に広まり、現在のメーデーへと変わっていったのです。


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