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 バーゼル・ファスナハトは、北西部のドイツ、フランスとの国境近くに位置するバーゼルで毎年開催されるスイス最大のカーニバルです。2017年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

ユネスコは「地域の結びつきに貢献し、社会風刺を通して寛容性を養い、また地域方言を守る一手段にもなっている」と認定理由を説明しています。

バーゼル・ファスナハトの歴史は古く14世紀後半に騎士の娯楽から始まったとされていますが、その起源は諸説あります。

 一つは古いゲルマンの生贄の伝統が、後に仮面を付けて仮装するお祭りになり、キリスト教が異教の祭りを自分たちの祭典である四旬節に結びつけました。

四旬節はカトリック、及び保守的なプロテスタントの教会歴で、復活祭(日曜日)の46日前の水曜日(灰の水曜日)から復活祭の前日(聖土曜日)までの期間を指しています。

 もう一つは、植物や人間にとって有害な悪魔を追い払う儀式が起源になっているとも言われています。仮面に映る自分の姿を恐れて悪魔が逃げていくそうです。さらに、冬の終わりと春の到来を祝う祭りがその起源だという説もあるようです。

 バーゼル・ファスナハトは、毎年灰の水曜日の翌週月曜から3日間にわたり開催されます。開催日は年によって異なりますが、例年2月中旬から3月上旬の間の3日間です。
 カーニバルは月曜の早朝4時、暗闇の中でモルゲシュトライヒと呼ばれる、ねぶた祭りのようなランタンの山車のパレードがはじまります。

 メインのパレードは月曜と水曜の午後に行われます。1万人~1万8千人のマスクを付けた楽団が、カラフルな紙吹雪をまき散らしながら市内各所を回ります。マスクは過去一年の流行や社会情勢をテーマにしたものが選ばれます。

 水曜午後から始まるパレードは、夜にかけて最高潮を迎え、木曜の早朝4時まで続きます。地元ではこの期間を「一年で最高の3日間」と呼んでいます。

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