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2024年 06月【2024年06月号No.255】

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 こどもの人口が減少傾向にある中「発達障害」のこどもは増え続けている。通常学級に在籍する小中学生で、学習面又は行動面で著しい困難を示す小中学生の割合は8.8%。男女別では男子12.1%女子5.4%だ(2022年12月13日文部科学省発表)。これは、10年前に発達障害児が通常級の中に6.5%と発表された時以上に波紋を呼んでいる。この調査は、教育の現場にいる学級担任等の回答に基づく特別な教育的支援が必要な児童生徒の数値である。今、小中学生の教育には何が起こっているのだろうか。

■ 文字や言葉を覚えるために、かるたを行うことがあります。一見楽しい遊びのようですが、文字を覚えたてで分からない文字があると、楽しさより難しさが残って、時には、「もう、やらない。」となる場合もあります。(この子は、負けず嫌いだから、次はもっと取れるよう勉強しよう!と思うだろう)などと、支援者は安易に考えてはいけません。「学び」は「楽しさ」の中から生まれるものなのです。

■ 皆さんご存じの身近なことば遊び「しりとり」ですが、このしりとりは、絵カードと組み合わせることで、語彙数が少なくても楽しめます。かるた取りのように絵カードを並べ、その中から、しりとりで続く言葉を見つけ出して交代でつなげていきます。絵や文字がヒントとなりますので、ハードルが下がりますし、カード数に限りがありますので、ワンクールが短時間で終わり、何度も繰り返すことができます。

■ ある程度、文字に慣れてきたら、書字練習へスムーズに移行できるように、鉛筆の正しい持ち方の指導や、コグトレ(認知機能トレーニング)を組み合わせます。文字練習は、文字を繰り返しなぞらせ覚えさせることはしません。読めた文字を書くよう指導していきます。自分が読める文字であり、相手に伝わる文字であることを意識させながら、丁寧に書くことを重要視させます。文字は「伝える」ためのツールであることを理解させていくのです。

■ 文字が上手に書けたとき、人に見てもらいたいという素直な喜びを大切にしたいです。文字は「伝える」ツールなのです。ご興味のある方は是非お問合せ下さい。(無料相談受付中)