ポーランド西部、ドイツとの国境に面した町グリフィノの郊外にある『クシュヴィ・ラス』という森は、曲がった木が生える森として知られています。『クシュヴィ』はポーランド語で『曲がった』、『ラス』は『木』を意味します。
森のすべての木が曲がっているわけではなく、一箇所だけが曲がっていたり、どの木も北の方角に向かって『C』のように曲がっている。曲がっているのは根もとだけで、それより上はまっすぐ伸びているという何ともミステリアスな森です。

【木が曲がっている理由】
①大雪説
　若木の上に大雪が積もり、木々を覆って春まで圧迫し続けることを繰り返したために、木がこのような形に湾曲したとする説。
②植林業者説
　1940年代に、当時の植林業者が曲げた木材を家具や造船に使用するために木を曲げたとする説。
③クリスマスツリー説
　ドイツの地理学者ハインツ・ニーマンなどが「1960年代にポーランド西部でクリスマスツリー用のモミの木などが不足し、植林業者がアカマツを代用した」というもので、ツリー用の幹を必要としていたため、幹を切って横からも芽を出させようとしたという説。
など諸説ありますが、いまだその真相は解明されていません。 　
　
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