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食品ロス【2014年5月号No.134】


■ 食品ロス

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 世界では生活習慣病や小児肥満が問題となっている一方で、5秒に1人が餓死していると言われています。世界の食料援助量は約600万トン。それに対し、日本国内の年間食品廃棄量は約1700万トン。その内の500~800万トンは売れ残りや期限切れ、食べ残しなどです。注意していれば食べることができたのに、捨てられている『食品ロス』というものです。この量を分かりやすく表現すると、1人当たり毎日おにぎり1~2個捨てているということになります。私達はまず、この現状を知り、一人一人が『もったいない』という意識を持って買い物や調理の工夫をしなければいけません。

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■ さまざまな工夫

 欧米など海外のレストランでは、客が残したものをその場で持ち帰りが出来る『ドギーバッグ』が用意されています。これは犬に残飯を食べさせる名目で始まったことなので、万が一食中毒やお腹を壊しても、客の自己責任になります。また日本では『フードバンク活動』と呼ばれるものがあります。包装の不備など品質には問題ないが、市場に回れない商品を福祉施設等に無償で提供するボランティア活動です。

■ 3分の1ルール

 食品業界では賞味期限が6カ月後の場合、2カ月以内の納品、4カ月以内の販売をしなければなりません。これを『3分の1ルール』といい、食品ロスの要因とされています。この対策のために賞味期限の見直しや、3分の1ルールの改訂などの取り組みが行われています。


賞味期限と消費期限の違い

賞味期限…おいしく食べられる期限
期限を過ぎてもすぐに食べられなくなることはありません。匂い等で判断しましょう。
消費期限…食べても安全な期限
期限内に必ず食べるようにしましょう。

賞味期限と消費期限を購入時にしっかり確認することと、冷蔵庫の中を把握し、買いすぎを防ぐことが大切です。