フェアトレードとは、途上国の生産者が正当な代金を受け取り、安全で人権が守られた環境で働けるようにする公平な貿易の仕組みのことです。
現在、世界各地の生産者が不当に低い賃金で働かされている状況は、貧困から抜け出せない悪循環を生み出しています。
適切な収入が得られないため生活に必要な費用をまかなうことが難しく、教育や医療といった基本的な権利にもアクセスしにくくなっています。
また、低賃金での労働を強いられる環境では安全対策が不十分なまま働かされるなど、劣悪な労働環境が生まれやすく、さらに、家計を支えるために子どもが働かざるを得ない状況が発生し、児童労働の問題にもつながっています。
このように、生産者への不当な扱いは『貧困の固定化と人権侵害を深刻化』させる要因となっています。
■ 問題の原因
この問題の原因の一つとして、国際市場では価格競争が激しく、より安い商品が求められるため、生産者には低価格での供給が強いられやすい状況が生まれてしまっていることがあげられます。また、流通の過程で中間業者が多くの利益を取る構造が存在し、生産者に十分な収入が届かないことが問題を深刻化させています。さらに、生産者自身が市場に対して交渉力を持たないために適正な価格を要求することが難しく、不利な条件で取引を続けざるを得ないことなど、貿易の仕組みそのものが、生産者の貧困や不平等を生み出す大きな要因となっています。
■ 解決策は?
フェアトレードを推進するためには、消費者、生産者、企業の三者がそれぞれの立場から取り組むことが重要です。
まず、消費者がフェアトレード認証の商品を積極的に購入することで、生産者を支える仕組みが広がり、適正な価格で取引される市場が形成されやすくなります。また、生産者が正当な対価を得られる仕組みを整えることは、貧困の改善や児童労働の防止につながる重要な要素であり、さらに、企業が調達の過程を透明化し、倫理的な基準に基づき原材料を仕入れ、不当な搾取を防ぐことで持続可能な生産と消費の実現に近づきます。
そして、これらの取り組みが連動することにより、フェアトレードの理念が社会全体に浸透していくことが期待されています。
全体で改善していくことが期待されます。

