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ゆたか接骨院 ~稲葉先生直伝~ 明日から使える豆知識!No.12


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 野球肘を、一度は聞いたことがある、という人が多いのではないでしょうか。野球肘とは投球動作の繰り返しで、肘に生じる痛みの事で、痛みが出始めた時期と、痛めた場所によって分類されます。
一つは、『発育型野球肘』で成長途中の骨を中心とする軟骨の障害です。もう一つは、「成人型野球肘」で成長が完了した後の関節軟骨や、筋肉や腱が骨を引っ張って痛めてしまうものです。それと痛めた場所により、内側型、外側型、後方型に分類されます。
 投球動作の途中で、筋肉や腱に引っ張られて、肘の内側に強いストレスがかかります。その動作の繰り返しによって、成長期の骨は弱い部分(軟骨)を痛めてしまいます。これによって痛めてしまうと内側型の野球肘となります。
 次に、投球動作の中で、肘を外側に捻る動作があります。その動作が繰り返されることにより、肘の外側の骨同士が衝突を繰り返します、それの繰り返しにより肘の外側にいたみを生じることがあります。これが外側型の野球肘になります。この時に、骨同士の衝突により、骨折をしてしまう場合があります。それを離断性骨軟骨炎といいます。

 
 最後に後方型になります。これはボールを投げた後のフォロースルーの時に肘を伸ばす動作が繰り返されます。それにより、肘の後方の骨同士が衝突します。これの繰り返しにより、肘の疲労骨折や、骨棘というものが出来てしまうことがあります。これが後方型の野球肘になります。
 以上が野球肘の種類の大まかな説明になります。無理をして投げ続けると症状が悪化してしまい、治療が長期間かかったり、場合によっては手術が必要な事もあります。野球をしている子供で肘に違和感を訴えた時は先ずは投球制限、RICE(ライス)、治療が必要になります。困ったことがありましたら遠慮なくご相談ください。
 今回も最後までお読み頂き有り難うございました。