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5年ぶりに発生!エルニーニョ現象【2014年7月号No.136】

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■ エルニーニョ現象とは

 今年の夏は5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと気象庁が発表しました。エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域(南米ペルー沖)の海面の水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程続く現象です。この現象が発生すると大気の循環に影響を及ぼし、異常気象を引き起こすことがあります。3~7年ごとに起きるとされていますが、20世紀末以降は回数が増え、強さの度合いも高まっています。2009年に発生した時は、日本の中国・北九州地方で集中豪雨となり大きな被害をもたらしました。また、ヨーロッパでは多雨による河川の氾濫が起こり、アフリカでは少雨による干ばつなど世界各地で影響がでました。

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■ 日本への影響

 日本では梅雨が長く、冷夏・暖冬になる傾向があります。しかし毎回そうとは限りません。今年は、北日本では冷夏となり、東日本は平年並み、西日本は平年並みか暑くなると予測されています。気候が変わると農作物に影響し、野菜の価格が高騰します。また冷夏になると、エアコンなどの夏製品が売れなくなり、そのマイナス効果は1兆円を超えるともいわれています。

■ 対策はしっかりと

 エルニーニョ現象は、予測不能とも言えます。過去の観測では、エルニーニョ現象が猛暑をもたらすこともありました。梅雨時の真夏日はまだ暑さに慣れていないため、急激な暑さや、蒸し暑さが熱中症を引き起こす危険性があります。環境省のHP『熱中症予防情報サイト』では、暑さ指数の予測値と実測値の公開が始まっていますので、今から対策を始めましょう。


熱中症の応急手当

涼しい場所へ移動し、安静に寝かせる
衣類を緩める
脇の下、太もものつけねを冷やす
水分を少しずつ取らせる

痙攣などを起こしている場合は救急車を呼びましょう。
熱中症にならないためにも、水分補給をこまめにし、エアコンと扇風機を上手に使うなどして、対策をしましょう。