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2023年 6月【2023年6月号No.243】

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 こどもの人口が減少傾向にある中「発達障害」のこどもは増え続けている。通常学級に在籍する小中学生で、学習面又は行動面で著しい困難を示す小中学生の割合は8.8%。男女別では男子12.1%女子5.4%だ(2022年12月13日文部科学省発表)。これは、10年前に発達障害児が通常級の中に6.5%と発表された時以上に波紋を呼んでいる。この調査は、教育の現場にいる学級担任等の回答に基づく特別な教育的支援が必要な児童生徒の数値である。今、小中学生の教育には何が起こっているのだろうか。

■ アセスメントを行う仕事は、まるで探偵にでもなったかのような気持ちにもなります。関連背景情報の収集と臨床的行動観察などをもとに分析を行います。児童と向き合って、どのような思考方法により問題を解いているのかインタビューを行うこともあります。

■ 引き算の筆算が苦手と保護者から相談を受けた小学3年生の例をご紹介します。まずは観察。繰り上がりのある足し算筆算は少々時間がかかるものの、確実に答えを導き出せていました。更に観察していると、計算の方略が5・2進法であることに気づきました。通常学校教育では10進法で計算をさせています。5・2進法という言葉は馴染みがないかもしれませんが、指を使ってる児童によく見られる計算方法です。この方略で足し算を行なっている場合は、引き算の指導に注意が必要で、減減法を指導する場合が生じます。

■ その児童は5・2進法で解いているため、10進法での引き算が理解できなかったと推測します。児童の特性を考えると今更10進法に変更することはとても難しい事です。こちらの指導方法をその児童に合わせることにより、納得しながら引き算をマスターしていく指導が可能です。

■ 何故、引き算筆算が苦手になっていたのか、その原因を見つけることができました。そして、本人の特性を理解しながら、支援を行うのが、当事業所ならではの支援になります。お子さんの学習方法などで、何か気になる点がございましたら、是非ご相談ください。
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