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弥生時代の生活を体感『登呂遺跡』【2016年5月号No.158】


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弥生時代の農耕集落である『登呂遺跡』は、静岡市駿河区登呂にあります。今回は歴史の学習だけではなく、観光地『登呂遺跡』の楽しさを紹介したいと思います。
 
■ 弥生人に変身して体験

平成22年にリニューアルオープンした博物館は、いろいろな体験を通して弥生時代を知ることができます。1階の展示室に入ると、弥生人のコスプレ(貫頭衣)の無料貸し出しコーナーがあり、さっそく弥生人親子に変身。竪穴住居、水田のミニモデルの周りには、パズルなどの玩具もあり、遊びながら弥生時代の生活が体験できます。土器などの出土品はレプリカなので触ることもできて、係りの方に質問をすると丁寧に教えてくれるので、どんどん興味が湧いてきます。下駄やしゃもじ、椅子といった木製品もあり、出土品だけで現在でも生活ができると言われています。また、2階は稲作の伝播について映像で学べたり、食料や地理について詳しく知ることができました。

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■ 青空の下での体験も

 そして、外に出て復元された竪穴住居、高床倉庫、水田などを見学しました。水田の広さは、東京ドーム4個分もあるそうです。高床倉庫の床を支える柱に取り付けられたネズミ返しの板は、日本で初めて発掘されました。この日は、火おこしと土器を使って炊飯の体験もできて、最初は変な形だと思った土器も効率を考えて工夫されたデザインだと教えられました。この日から、我が家の食事前の「いただきます」がより感謝をこめたものに変わりました。

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