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2023年 1月【2023年1月号No.238】

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特性のある子供たちの発達をサポートする 放課後等デイサービスでのひとこま                 

 子供の人口が減少傾向にある中、『発達障害』のこどもは増え続けている。2012年12月には文部科学省により全国の公立小中学校で約5万人を対象にした調査結果で発達障碍児は通常級の中に6.5%、クラスに1人と発表され波紋を呼んだ。あれから10年経ち、子供への教育は変わってきているのだろうか?こどもたちに適切な支援を行うためにはどうすれば良いのだろうか?日々思うことを綴る。

どうしても掛け算がおぼえられない
 掛け算は、唱えて覚えるのが通常であるが、この覚え方を苦手としているこどももいる。覚えられないのは、練習不足と思われがちで、何度も繰り返し唱えさせることがある。これは算数嫌いを生み出す可能性が…。この場合、大切なのはなぜ覚えられないのか原因を探ることだ。ただ単に、練習不足のせいにはできない。今まで相談のあったこどもの多くは「音韻」に課題を抱えている場合が多い。足し算や引き算を学んでいた頃は、7のことを「なな」と言っていたのに九九となると「しち」と発音しなければならない。また、4についても「よん」を「し」と発音する。3×7=21「さんシチにじゅういち」「シチ」「イチ」と言う言葉でつまずく例も多い。上手に発音することに力を注ぎ、普段と違う読みに変換し、あれこれと力尽き、覚えるところまで至らない、といったケースが見られる。音韻に課題があり、発音することが苦手であっても計算が苦手とはかぎらない。なのに、このつまづきによって、算数ができないと自尊心を傷つけてしまってはいないだろうか? この場合の学習支援としては、視覚に訴える方法で行うことで効果がみられることが多い。とにかく唱えさせず、音韻の課題に触れずトレーニングする方法があるのだ。その子どもの特性にあった、掛け算九九の指導方法があるのである。掛け算に初めて出会った時に見せる、こどもたちのワクワクしたあのまなざしを大切に育てていきたいものだ。 同じような悩みをお持ちの方は株式会社富士山発達スクールへお気軽にお問い合わせ下さい。無料相談、無料体験実施しております。(080 3401 8178:宮坂)