地元の良さを知るには他の良さも知らなくてはいけません。ということで今回は番外編『日本再発見』と題して、比叡山 延暦寺 を取材してきました。
■ 延暦寺
比叡山には延暦寺という名の建物はなく、比叡山そのものが延暦寺を表わしています。平安時代初期の僧侶最澄により開かれた日本天台宗の本山寺院は標高848mの比叡山の山中にあり、東塔・西塔・横川の三地域に分かれています。空海が開いた真言宗、東寺の密教『東密』に対して延暦寺の密教は『台密』と呼ばれ覇を競いました。
■ 東塔
東塔地区にある根本中堂は、延暦寺の総本堂で、国宝に指定されています。現在の建物は織田信長による焼き討ちの後、徳川家光によって再建されたものです。
■ 西塔
西塔にある釈迦堂は、正式には天法輪堂といい、本尊は最澄自作の秘仏と云われている木造釈迦如来立像です。堂々とした風格のあるこの釈迦堂は、天台様式の典型的な建物で、延暦寺に現在ある建物では、最古と云われています。