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2023年 5月【2023年5月号No.242】

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 こどもの人口が減少傾向にある中「発達障害」のこどもは増え続けている。通常学級に在籍する小中学生で、学習面又は行動面で著しい困難を示す小中学生の割合は8.8%。男女別では男子12.1%女子5.4%だ(2022年12月13日文部科学省発表)。これは、10年前に発達障害児が通常級の中に6.5%と発表された時以上に波紋を呼んでいる。この調査は、教育の現場にいる学級担任等の回答に基づく特別な教育的支援が必要な児童生徒の数値である。今、小中学生の教育には何が起こっているのだろうか。

漢字を覚えたくなる気持ち


■ 書き取り帳や漢字ドリルで勉強することに消極的な児童がいます。時には書くことから逃れ、落ち着かずウロウロしてしまったり、おしゃべりが多かったり…。このような児童は、本当に漢字が嫌いなのでしょうか?
 今回は漢字の学習中のほっこりとした出来事をご紹介します。

■ ちょっと喧嘩っ早く、周りから見ると些細なことでつい手が出てしまう漢字が苦手な児童が「好きな漢字があるんだ。ちゃんと書きたいんだよねぇ。」と突如言ってきました。この児童のお気に入りの漢字は『温』でした。理由を訪ねると、お風呂に入った時の気持ちの良い気分を思い出すのだそうです。説明は決して上手ではありませんでしたが、この漢字を好きな理由がとても良く伝わってきました。そして、私と一緒に何度も練習をしました。

■ 「うまく形が取れないから」「漢字テストで点数が取れないから」という理由で漢字が『苦手』になってしまうのは残念なことです。今回は『温』がお気に入りの漢字だと知り、優しく温かいものを求めているこの児童の気持ちが理解できたような気がしました。
 今回の支援では、タブレットで『筆順』というアプリを使用しました。ちょっとしたコツでこのアプリの良さを何倍にもできます。気になる方は、是非体験にお越し下さい。使い方やその効果について詳しくお伝えします。学習の困難さを助けるアプリは他にもたくさんありますので、お気軽にお問合せくださいネ。
    (無料相談受付中)