私たちの便利な毎日を支えているプラスチックが、年月をかけて小さくなって私たちの体内へ入り込み、私たちの健康を脅かしています。
私たちはこの小さな脅威とどのように向き合っていけばよいのでしょうか?
■ マイクロプラスチックとは?
マイクロプラスチックとは、5ミリメートル以下の非常に小さなプラスチック片のことをいいます。プラスチックごみがポイ捨てなどにより街から河川、そして海へと流出すると、小さく分解されてマイクロプラスチックになります。
魚をはじめとする海洋生物はもちろん、その海洋生物を原料・材料とする食べ物、河川を水源とする飲み水からも検出されています。海だけにとどまらず、プラスチックの劣化などによって大気中をも長距離運搬されます。2025年の研究によれば、富士山の山頂で採取した空気からもマイクロプラスチックが検出されており、広範囲におよんで拡散していることが判明しました。もはやマイクロプラスチックは海の中だけの問題ではなく、地上の空気や私たちの体内にまで入り込んでいるというのはおそろしいですが、事実なのです。
■ マイクロプラスチックの処理における問題
マイクロプラスチックは環境汚染を引き起こす危険な物質ですが、サイズが5mm以下と非常に小さいため、一度自然界へ流出したら回収することは極めて困難です。マイクロプラスチックは生ごみと異なり、時間が経っても自然界で分解されることはありません。研究によると、完全分解には400年以上もの年月がかかると言われています。
このように、マイクロプラスチックは処理しにくい物質であるため、マイクロプラスチックによる汚染は、先進国を含む世界中で深刻な問題となっています。
■ マイクロプラスチックが人体に与える影響
マイクロプラスチックによって呼吸、腸、心臓や脳などに悪影響がでるといわれています。有害性に加えて、多くの有害化学物質を吸収・吸着している可能性があります。
これらの有害化学物質は生体内に入り込んだ場合、消化管内で放出されると言われているので、気を付けなければなりません。
■ マイクロプラスチックを減らすためには
・使い捨てプラスチック製品の利用を減らす
・プラスチック流出を防ぐ洗濯ネットを使う
・プラスチックごみを適切に処理する
・ごみのポイ捨てをしない
など、私達に出来る事もたくさんあります。
プラスチックは世界中で使用されているため、マイクロプラスチックの問題は避けようがないといわれてしまう側面もありますが、私たち一人ひとりが日々の生活に注意して、プラスチックの排出を減らすことで、マイクロプラスチックの発生を削減できます。
周囲に気付きを与え、アクションを啓発することで持続可能なマイクロプラスチックの削減をめざしましょう。

