疲労骨折とは、繰り返しの動作によって起こる、骨への小さな亀裂の事です。また、骨が弱くなっていて
(骨粗鬆症など)、激しく使わなくても起こることがあります。疲労骨折が起きやすい場所は、脛の骨(脛骨)や足の甲の骨(中足骨)、腰の骨(腰椎)などがあります。陸上競技や、野球、体操、テニス、バスケットボール、サッカー、バレーボールなどがあります。疲労骨折を起こしやすい要因としては、・衝撃の大きいスポーツ・若い頃から本格的にスポーツを行っている・運動やトレーニングの負荷を急に増やしてしまう・不適切な靴の使用・栄養の偏り(不足)・過去に疲労骨折の経験がある・加齢・体重増加・偏平足・月経異常・など、様々な要因があります。以上の項目に該当するものが多ければ多いほど疲労骨折のリスクも増えます。
症状としては最初は運動時の痛みや運動直後に生じる痛みです。特定の場所に痛みを感じますが、初期には運動に支障をきたす状態ではありません。ですので、放置されてしまうことがあります。時には痛みを感じることなく骨折に至ることもあります。疲労骨折かどうか判断する一つの目安として、例えば、脛であれば、片足ジャンプをさせてみたりします。腰の骨では、腰を反らして痛みが出るかどうか等も一つの目安となります。ただし、片足ジャンプで痛みが出るから、腰を反らしたら痛いから必ず疲労骨折であるとは限りません。確定させるのであれば病院での診断を受けましょう。次回は画像診断や治療方法、リハビリテーションについてお話ししたいと思います。
今回も最後までお読み頂き有り難うございました。