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身近な絶滅危惧種【2014年2月号No.131】


■ カバ

 ミトコンドリアDNA法の分析で、クジラと共通祖先を持ち、尚且つウシとも近縁であることが明らかになった貴重な動物です。縄張り意識が強いせいか、攻撃により人間を死亡させた野生動物の一位となっています。これも象牙に変わる牙を持つカバが、密猟のターゲットとなり、人間達に捕獲されている機会が増えた結果でしょう。また、農地が増え、水辺の環境が悪化し、更に生息数は減少しています。川や湖の魚達はカバの糞を栄養源としているため、今後魚たちの生息にも大きく影響してくることでしょう。

■ タガメ

 純自然環境というより、私たちの生活に密接している里山などで、魚やカエル、時にはネズミなど小型哺乳類を餌として生息する昆虫です。しかし、長年その姿が日本で確認されておらず、昨年10月、小学生により兵庫県豊岡市で31年ぶりに発見され話題を呼んでいます。水質の悪い所では生息出来ないため、いつの間にか居なくなっています。

■ オランウータン

 『森の人』を意味とするオランウータンは一生の殆どを木の上で生活をする、世界最大の樹上動物です。低地の熱帯雨林に生息していますが、昨今森林開発が進み、森林減少や森林火災により生息環境が悪化しています。現在売買や狩猟は禁止されているものの、既に飼育されている個体も施設により繁殖能力のある個体の偏りが出たり、死産流産の問題もあり1990年をピークに減少しています。

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