ラック・ローズは西アフリカセネガル共和国の首都ダカールから北東30㎞の場所にある約3?の塩湖で、正式名称はレトバ湖(Lake Retba)と言います。かつてはダカールラリーのゴール地でした。
ラック・ローズ(Lac Rose ・ バラ色の湖)と呼ばれているのは、湖の水がピンク色に染まっているからです。湖の中にはドナリエラ・サリナと言う塩湖が生息地の藻類が大量にいて、これが太陽光により「ベータ・カロチン」という人参にも含まれている赤い色素の物質を出しているのです。こうした赤い色の塩湖は世界各地にあります。これが人工的に作られると塩田と呼ばれます。
塩田では塩分濃度や水深が安定しているので色が濃くなりますが、塩湖で綺麗な色を見るには、塩の採集による水位や時期、天気などの条件があります。
セネガルでは11月から5月にかけてが乾季にあたり、この時期は水位が下がって色が鮮やかになります。特に4月から5月が一番鮮やかです。
他に藻が活発に動くとされる、天気が良く日光が一番強い正午前後で、水中をかき混ぜやすい風の強い日が良いのだそうです。
ラック・ローズでは毎日3000人ほどの人々が6~7時間かけて塩の生産を行っていますが、彼らは塩分による肌荒れから肌を保護するために、シアバターノキから採れるシアバターを使っているのだそうです。
採取された塩は、現地では魚の保存などにつかわれています。
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