広見公園内にある富士市立博物館が、耐震工事と常設展示のリニューアルを終えて、平成２８年4月２９日『かぐや姫ミュージアム』としてオープンしました。可愛いネーミングに誘われて、私もかぐや姫の世界へと足を進めます。
　
■ かぐや姫の世界へ

２階のエレベーターのドアが開くと、かぐや姫物語の始まりです。幻想的な空間が広がり、絵本で読んだ昔話が、現代の技術で神秘的に表現されていて、思わず見入ってしまいます。子供の頃から親しみのある竹取物語ですが、富士市の伝説では、かぐや姫が帰る場所は、月ではなく富士山なのです。エンディングもハッピーエンドが選択されていて、私は地元のかぐや姫の物語りにすっかり魅了されました。地元愛に目覚めながら歴史展示室に進みます。縄文土器や江戸の風景を再現した展示等が飾られており、中でも『富士川船運と渡船』の展示物は、プロジェクターの映像がテーブルのジオラマと一体となって綺麗で分かりやすく説明されています。

■ 貴重な映像も気軽に

　隠れたお薦めスポットは、１階にあるデジタルライブラリーです。タッチ操作で昔の動画が見れます。情緒ある町並みや人々の表情。小学校の運動会映像を見た子供も「今とスタートのポーズが違う」と興味津々です。別館に『歴史民族資料館』や歴史的建造物の屋外展示もあり、地元を再発見できた一日となりました。私は、改めて地元の良さを実感し、大満足で『かぐや姫ミュージアム』を出て、家に帰りましたとさ…。