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善得寺公園【2009年3月号】


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■ 概要

 善得寺は、貞治二年(一三六三)、大勲策禅師が開山した寺で、戦国期には駿河国東部でも第一の寺となり、善得寺城も併設したといわれます。また、天文年間の今川義元・武田信玄・北条氏康の駿河国東部を中心とした抗争のなか、今川義元の軍師といわれるとともに善得寺の住持であった太原雪斎の斡旋で成立した「駿甲相三国同盟」の舞台になったところだと伝えられています。しかし、永禄十二年(一五六九)、武田信玄の駿河侵攻にともない寺院はことごとく焼かれてしまいました。

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■ 善得寺

 ここには、明治初年まで再建された善得寺の小堂宇が残っていたところで、富士市指定文化財の大勲策禅師、太原雪斎をはじめとする善得寺歴代の住持の墓が残っています。

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■ 善得寺城

 善得寺城は、富士川以東の今川氏の有力な支城で、今川範政によって善得寺に併設して築城されました。後に北条氏の攻略を受けて北条氏の持城となりましたが、元亀年間に武田氏に攻められ落城しました。

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