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富士山0合目の山小屋 『ゲストハウス ときわ』【2014年6月号No.135】


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 世界を旅する者にとっては『ドミトリー』と呼ばれる安宿が必要不可欠だ。僕は、かねてから地元にも、旅人に優しい安宿ができることを切望していた。そんな中、今年の春富士宮駅前に待望の安宿がオープン。今回は『ゲストハウスときわ』をご紹介。

■ 介護福祉士からの転身

 富士宮駅から徒歩1分の所に、一泊2750円~という、圧倒的な安さを誇る宿泊施設『ゲストハウスときわ』があります。宿主の影山大介さんは、趣味のサーフィンを通じて、安価で泊まれる全国のゲストハウスを渡り歩く中、地元にもゲストハウスがあったらいいのにと思い描いていたそうです。
 そんな折、富士山が世界文化遺産に登録されました。そこで、燻っていた想いが爆発「大好きな富士宮、そして富士山の素晴らしさを世界中に伝えたい。」という気持ちが溢れて来ました。その想いを、家族や友人が後押ししてくれ一念発起。介護福祉士からゲストハウスの宿主への転身を遂げたのです。影山さんは、「富士宮の潜在力はすごく高い。長年の介護福祉士という経験を活かした、心からのおもてなしを心掛け、世界文化遺産のまちのゲストハウスとして、プライドをもった運営をしていきたい。」と語気を強めます。

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■ ゲストハウスときわ

 築50年、昭和の雰囲気ムンムンの宿内は、宿主のこだわりが随所に見られ、ゲストハウスにありがちな極狭という感はない。清掃も行き届いており、私自身宿泊したくなる程の心地よさだ。「基本的には自分一人で運営していますが、お陰様で、オープン以来3日しか家に帰れていません。」という宿主。宿泊客は日本人と外国人がほぼ半々で、近所の方も、親類などの宿泊用に利用してくれているそうです。今後の展望は?と聞くと「旅行客には、オフシーズンの富士山や、雨天時の楽しみ方を伝え、地元民には、外国人と接する機会を作りたい。そして、富士宮を国際色豊かな面白い街にしていきたい」という夢溢れる言葉を頂いた。

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