■ 概要
富士ICから車で約30分の所に、大正11年に国の天然記念物に指定された学術的にも貴重な万野風穴があります。風穴とは、溶岩トンネルや石灰洞などの総称で、夏期には内部の温度が外気より低いために、冷気が吹き出すように感じる洞窟のことをいいます。富士宮市の池田公園内にある万野風穴は比較的規模が大きく、総延長908.3・幅6.4m、富士山の初期の溶岩流からできたと言われています。また、入口部には大日如来が置かれてあることから、大日穴とも呼ばれています。かつては観光名所として賑わいを見せていました。現在は、落盤のおそれがあるため閉鎖されています。
■ 特徴
万野風穴がある万野風穴溶岩流の中に形成された洞窟は、新富士山火山活動(約一万年前)の初期の溶岩流でできたため、他の溶岩流の中にできた洞窟に比べ泥の流入が多くなっています。また、風化の状態からもより古いことがわかります。
■ 大日穴
入口に置かれている大日如来の石仏には江戸時代の富士講関係者(富士山とそこへ住む神への信仰を行う人々)と思われる名前と講文が記されており、富士講行者にとってこの穴が修行の場のひとつになっていたことを示すものになっています。
■万野風穴池田公園
所 在 地:富士宮市外神2180駐車時間:閉門17:00
問合わせ:富士宮市観光協会 0544-27-5240