「ダイヤモンド富士と湖面のクラッシュダイヤ」
撮影者：株式会社クリックメディア 中野美保子　撮影地：田貫湖
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■ 世界文化遺産登録へ

　富士山の世界文化遺産登録が、ついに秒読みとなりました。登録されれば、知名度は飛躍的に上がり、国内はもちろん、世界中から観光客が殺到します。これにより、地域経済の活性化が期待されますが、観光客の受け入れ体勢などの課題も山積みです。

　世界文化遺産登録はゴールではなく、あくまでもスタート。『富士山を共有して、自然や文化の価値を大切に守り、次世代に伝えていく』という本来の目的を忘れてはいけません。富士の麓に住む私達ひとりひとりが、誇りを持って『富士山』を大切にする意識の伝道こそ『文化』であり、最も重視すべき事柄なのではないでしょうか。
■ 構成資産

撮影者（富士山本宮浅間大社・白糸の滝）：
佐野写真館 佐野雅則　http://www.miyachou.com/　

　富士山の価値を支える重要な役割を果たしている文化財や天然記念物・特別名勝は『構成資産』と呼ばれます。地元では、富士山本宮浅間大社・山宮浅間神社・村山浅間神社・人穴富士講遺跡・白糸ノ滝などがあります。富士山の偉大さを再確認する構成資産巡りをしてみるのも良いでしょう。

■ 市民の意識向上が鍵

　一方、商業主義的観光化による歴史的価値の破壊なども懸念されています。経済の活性化と、環境破壊問題は表裏一体なのです。『私達にとってかけがえのない富士山を、どうやって未来に受け継いでいくのか』今まさに、市民の真価が問われていると言えます。