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人穴富士講遺跡【2013年10月号No.127】


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 富士宮市の人穴にある洞穴『人穴』は、富士山の噴火と共にできた長さ約83mの溶岩洞穴であり、富士山の信仰に関わる重要な史跡でもあります。また、近年若者の間では、さまざまな伝説を残すミステリースポットとしても知られています。今回は、その洞穴を含む『人穴富士講遺跡』をご紹介します。
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■ 概要

 人穴は、『浅間大菩薩の御在所』とあり、当時、富士山信仰に関係する場所であったことがうかがえます。また、鎌倉幕府二代将軍源頼家は、『富士の巻狩』の際に、家来である新田四郎に命じて『穴は江ノ島まで続いてる』と探検させた伝説は有名です。
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■ 神秘的な洞穴

 人穴洞穴は南西の端が進入口となり、洞穴中央部でくの字型に曲がっている洞穴です。洞穴内は真夏でも白い息が出る程冷んやりしていて、祠と碑塔3基と石仏4基が建立されています。残念ながら、現在は文化財保護、安全上の問題から中へは入れません。

■ 人穴浅間神社

 人穴浅間神社は、かつて『光三寺(こうきゅうじ)』という大日堂があったとされています。神仏分離令を受けて廃され、現在の『人穴浅間神社』が置かれました。神社の境内地には、富士講信者が建立した二三二基の碑塔が存在します。

富士講(ふじこう)とは、富士山とそこに住まう神への信仰を行う富士信仰の一派です。戦国時代から江戸時代初期に人穴(静岡県富士宮市)で修行した藤原角行によって創唱されました。 (Wikipediaより抜粋)

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