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富士講の聖地『人穴』 2007年7月号


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 富士宮市人穴にある溶岩洞窟『人穴』は、日本有数のパワースポットとして知られています。また、さまざまな伝説を残す魅惑のスポットでもあります。有名なわりには、人の気配に乏しく『隠れた名所』と呼ぶのにふさわしい場所と言えます。

■人穴は、長さ約90mの溶岩洞窟です。鎌倉幕府二代将軍の源頼家による「富士の巻狩」の際に、家来であった新田四郎に命じて探検させ「穴は江ノ島まで続いている」という説や、富士講の開祖、藤原角行による「千日の行」などの説が有名です。また、鳥居をくぐると事故に遭うとか、境内でゴミを捨てると呪われるなど、挙げればきりがない程の説があります。

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■ 神秘的な洞窟

 地下に向かう石階段を下ると洞窟が広がり、真夏でも白い息が出る程冷んやりしています。木道を進むと
角行が修行したとされる祠や、石碑などがありますので、必ず手を合わせましょう。洞窟内は真っ暗で、湿っているため、懐中電灯と長靴は必須です。

■ 人穴浅間神社

 境内を歩くとひときわ目を引くのが、二百基以上が林立する石碑群です。この石碑群の多くは江戸後期のもののようで、この神社を氏神とする旧人穴村の人達が、村中安全などを祈願したものや、富士講関係者の記念碑または供養塔のようです。

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※注意
石碑は風化により、不安定なものが多く、倒壊の危険があります。石碑には絶対に近づいてはいけません。

富士講(ふじこう)とは、富士山とそこに住まう神への信仰を行う富士信仰の一派です。戦国時代から江戸時代初期に人穴(静岡県富士宮市)で修行した藤原角行によって創唱されました。     (Wikipediaより抜粋)