(有)アウターネットワークは静岡県富士市、富士宮市周辺地域の活性化を目指しています。   Outer-Network

記事一覧

発達  色とりどり

放課後等デイサービスcococolor 富士宮


■色とりどり4 【2017年6月号No.171】


子供の知識や経験不足という言葉に多くの親は、じゃぁ何か習い事をさせよう、スポーツをさせようと考えます。
知識や経験はどのように蓄積されていくものなのでしょうか?

ある日施設で虫取り網と虫かごを用意しました。いつも通り宿題が終わり、それじゃ一緒に虫取りに出かけようということになりました。
プログラムとしては、春の昆虫の採集と観察、パソコンで名前を調べてみるというものです。
一人の子が虫取り網を大きく左右、むやみやたらに振り回します。危ない!いいえ、実は一生懸命虫を採ろうとしていただけなのです。
「あれ?虫取り網、使ったことないの?」と指導員。「見たことはあるけど、使ったことがない。」と笑いながら答えました。
虫取り網の説明を忘れていました。と言うか、正直それが必要であったことに気づきませんでした。
(そう言えば、さっき透明な袋にパックされていた未開封の虫取り網の空け方が分からない、と言っていたなぁ。もっと説明をしてあげないとだめだった!)
その状況を見てもう一人の子が、すぐさまその子に説明を始めました。
「まず、ゆっくりそっと近づく。上からあみを素早く下ろす・・・。」最終的には虫かごに入れるところまで細かくジャスチャーを入れながら説明をしてくれました。
(そうか、虫取り網の使い方を説明するときは、虫に近づく近づき方から説明しなきゃいけなかったのかぁ。)
子供に教えられました。 友達関係を築いている子供同士の方が、よっぽどその子の特性を理解しているのかも知れません。
子供は子供の社会の中で、経験を積むことが、段階を踏んで社会性を身に付けていくことなのではないでしょうか?
遊びの大切さはそこにあるのかも知れません。

ファイル 1158-1.jpg