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ゆたか接骨院 ~稲葉先生直伝~ 明日から使える豆知識!No.15


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 先ず、疲労骨折は初期症状で骨折かどうか判断つきにくいです。早期診断はなかなか難しいのではないかと思われます。疲労骨折が疑われれば、最初にレントゲン撮影を行います。しかし、初期は多くの場合レントゲン所見を認めないことがあります。なので、繰り返しの検査が必要になります。
 続いて、MRIがあります。MRIでは、早期発見が可能です。しかしながら、MRIを置いてある施設は限られていますのでレントゲンのように直ぐに撮影することが、難しい時もあります。
 続いて、CTです。CTでは骨の細かい撮影が出来るので、骨折の形態なども詳細に検討することが出来ます。但し、放射線被爆量は少なからずあるので、繰り返しの撮影を控える事も必要な場合があります。
 次に、超音波観察装置です。超音波検査は初期検査に有用であると言われています。超音波観察装置では、骨膜の肥厚像(腫れている状態)や、患部の血流量等も観察できます。以上の物が多く疲労骨折の検査に利用されています。
 
 続いて、治療とリハビリについてです。疲労骨折では保存療法で良くなる一方、疲労骨折が進行して難治性疲労骨折(長期間の治療を要する)というものになってしまう場合もあります。その場合は手術的治療も検討されなければなりません。手術であれば専門医に依頼します。保存治療では、運動負荷を制限して骨がつくまで経過観察を行います。アスリートにとって、早期復帰は大切です。その為にも複数の治療やリハビリを組み合わせて早期復帰を目指します。その時に、低出力パルス超音波(超音波治療器)や高気圧酸素治療、体外衝撃波治療や、アスレチックリハビリテーション、エクササイズ、テーピングや足底挿板なども取り入れたりします。

今回は画像診断の種類や治療方法の種類の紹介です。今回紹介した以外にも様々なものがあります。参考になれば幸いです。