■ ピンクシティー
デリーに向かう途中、ジャイプールに寄った。ジャイプールの建物や城壁は赤褐色の砂岩で造られ、さらにピンクに塗装されていることから、ピンクシティーと呼ばれている。シンボルとも言うべき『風の宮殿』は、彫刻を施したテラスがびっしりと並んでいて、かつて宮廷の女性たちがここから街を見下ろしていたそうだ。
■ ホーリー?
ジャイプールの街で「デリーに行くならホーリーに参加するといい」としきりに勧められた。ホーリーとは、春の訪れを祝うヒンドゥーの最も盛大な祭りらしい。インドのお祭りに参加できるとは、なんとラッキーなんだろうと、期待を胸にデリーへと向かった。
■ 水掛け祭り
デリーに到着し、ホテルで「ホーリーに参加したい」と伝えると、怪訝そうな顔をされた。ホーリーは、水掛け祭りと無礼講の要素を併せ持った祭りらしい。人々はここぞとばかりに暴れまわって一年間の憂さを晴らす。身に危険が及ぶ可能性もあるからやめたほうが良いと言うのだ。若さ溢れる僕らは、もちろん参加を望んだ。ホーリー参加にはいろいろと準備が必要だ。まず、汚れても良い服を揃え、色粉や水鉄砲などのホーリーアイテムを買う。祭りの一週間ほど前からこれらのアイテムが売り出され、街は無礼講に向けてのエネルギーをじわじわと蓄積していく。
■ 当日
祭り当日、蓄積されたエネルギーが一気に爆発、色粉合戦が始まった。男女の差や人種の区別もなく、色粉弾が四方八方から容赦なく襲いかかる。想像を絶する盛り上がりに度胆を抜かれた。祭りも大変だったが、終わってからはさらに大変。肌に着いた色粉が落ちないのだ。良いか悪いかは別として、心に焼き付く体験だった。日本では考えられないお祭り騒ぎ、それに参加できただけでもデリーに来た意味があった。
■ マハラジャマック
インド門近くのマックに入ると『マハラジャセット』なるものがあったので注文。ビックマックセット的なものだったが食べてびっくり。なんと、インドではハンバーガーまでカレー味だったのだ!