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青と白の国『ギリシャ』【2016年6月号No.159】


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■ テッサロニキ

 ぶらりマケドニアの旅を終え、本来の目的地であるギリシャに向かった。到着したのは、ギリシャ第2の都市テッサロニキの駅だ。この駅はギリシャで最も大きな駅で、ヨーロッパの鉄道路線が全て経由していることから、ギリシャの鉄道の玄関口となっている。古代ギリシャを象徴する街『アテネ』に対し、テッサロニキは、中世東ローマ時代のギリシャを象徴する街と言われており、東ローマ帝国時代の教会や城壁が多数残されている。

■ アテネ

 旅の有効期限が迫っているため、テッサロニキを足早に駆け抜け、アテネに入った。オリンピック直前ということもあり、アテネの街はオリンピックムードで大変な盛り上がりを見せていた。アテネの街にそびえるアクロポリスは『高い丘の上の都市』を意味し、古代ギリシャのシンボルとも言える。中心には『パルテノン神殿』があり、ギリシャ文明の栄光の象徴として異彩を放っている。全てが大理石で出来ている神殿は修復作業中で、多くの柱が横たわっていたのには、若干興醒めしてしまった。特筆すべきは、食事の美味しさ。日本で言う総菜屋が数多くあり、種々のギリシャ料理が堪能できる上、どれをとっても非の打ちどころがない。食事は、旅の楽しみの一つでもあるため、大満足のアテネ散策ができた。

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■ エーゲ海

最終目的地のトルコには、エーゲ海の島々を巡りながらの旅となった。ギリシャで最も物価が高く、風車が人気のミコノス島は、島々の中でも一番オシャレで都会的な印象を受けた。アトランティス伝説の島として知られるサントリーニ島は、エーゲ海で最も魅力的な島の一つだ。紀元前からの歴史と遺跡、火山活動が作り出した切り立った断崖の頂上に輝く白壁に青い屋根の家々。そこから見渡すエーゲ海に沈む夕日からは、太古のロマンを感じずにはいられない。

 最終目的地を間近に、この旅であったいろいろな出来事を思い出すと、感慨深いものがあった。最高の夕日を前に言葉を失い、涙が込み上げて来た…

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