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マヤ文明の聖地『メキシコ』【2016年9月号No.162】


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 ヨーロッパ横断の旅から帰国し、次の旅の計画を練りながら半年が過ぎた。ふと見たテレビ番組の1シーンには、メキシコの海岸でサッカーをする若者達が映っていた。その瞬間、今まで練っていた旅の計画を忘れ、無性に『現地の人とサッカーをしたい!』という強い思いに駆り立てられた。こうして『中米サッカー放浪の旅』が始まった。

■ 蛇の巣

 ダラス経由で、メキシコ南東部の都市『カンクン』に向かった。ちなみに、マヤ語で「カンは蛇、クンは巣」を意味するらしい。カンクン市内の日本人宿で現地の情報を入手し町に繰り出すと、テレビで見たままの光景が目に飛び込んできた。ビーチ沿いの公園でボールを追う若者達に声をかけ、ジェスチャーで仲間に入れて欲しいことを伝えると、すんなり参加を許可され、早速ゲームに加わった。現地のサッカーに触れられた嬉しさから、様々なテクニックを披露すると、たちまち人気者になることができた。いろいろな場所でのサッカー体験は、僕の人生における、貴重な財産だ。

■ チェチェン・イッツァ

 1988年に世界遺産登録を受けたチェチェン・イッツァは、ユカタン半島の中でも最大の観光スポットと言える。ジャングルの中に点在するマヤ文明最大の遺跡群。数百にものぼる建造物が残されているが、公開されているのはごく一部だそうだ。ところで、チェチェンに向かう途中、マヤ人の集落がいくつもあることに驚いた。マヤ人は、スペイン人の侵略により滅んでいると思っていたが、実際には、今でもマヤ語を話し、電気も水道もない環境で自給自足の生活をしているのだ。

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■ イスラムヘーレス

 カンクンから船で約30分で渡ることのできるイスラムヘーレスは、マリンブルーと真白な砂浜のコントラストが、たまらなく美しい小さな島だ。カクテルを傾けながら、異国情緒あふれるカリビアンな雰囲気をのんびりと味わっていると、キューバツアーのポスターが目に止まり、次の目的地が決まった。

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