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マヤ文明の古代都市コパン『ホンジュラス』【2017年2月号No.167】


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■ エル・フロリド

 大ちゃん・直ちゃんと別れ、ホンジュラスに向かった。バスで、グアテマラ国境近くのチキムラという町まで約3時間。そこから国境行きのバンに乗り、さらに2時間程で、ようやく国境を越え、エル・フロリドという国境の町に辿り着いた。エル・フロリドは、雑多な町で、昼のマーケットは人々で賑わうが、夜間は形相が変わり、暗く危険な雰囲気が漂う。独りということもあり、とても心細い夜を過ごした。翌朝、町を徘徊すると、町の一角にサッカー場を見つけた。何やら有名なチームの練習が行われているようで、壁をよじ登って様子を覗く若者で溢れていた。僕は、路上でサッカーをやる若者達に声を掛け、ゲームに参加させてもらった。別れ際、すっかり打ち解け合った現地の仲間達にサッカーボールをせがまれ、「日本人が来たら親切にする」という約束を交わし、ボールをプレゼントした。

■ コパン・ルイナス

 エル・フロリドからコパン・ルイナスに移った。コパン・ルイナスは、世界遺産であるコパン遺跡観光拠点となる牧歌的な町だ。親日家も多く、人情味溢れるホンジュラス人との触れあい、石畳の町の散策、ティピコやアナフレといった郷土料理などを楽しむことができる。観光拠点だけあって、不便さは感じられない。

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■ コパン遺跡

 マヤ文明の特徴の一つは、石の彫刻やモニュメントがよく作られたことで、その多くは、浅浮き彫りで王の姿や故事などを描き、マヤ文字で説明がつけられている。ところが、コパンの石碑は丸彫りになっている。このようなマヤの石碑は他には見当たらず、コパンには、こういった不思議な彫刻が数多く残されているだけでなく、立派な球技場もある。規模ではチェチェンイッツァやティカルには及ばないが、遺跡としてはとても見ごたえがあり、古代の世界にどっぷり浸ることができた。コパン遺跡観光を満喫し、さらに南下しようとも考えたが、時間的余裕もないので、メキシコへ向かうべく、一旦グアテマラに戻ることにした。

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