地元を知るためには他も知っておかなくてはいけません。ということで今回は番外編『日本再発見』と題して、広島平和記念公園と世界平和記念聖堂を取材してきました。

■ 唯一の被爆国として

　一九四五年八月六日・九日、アメリカ軍が相次いで投下した原子爆弾は、広島市・長崎市を一瞬にして壊滅させました。日本は、唯一の被爆国として、平和を訴えて行かなければなりません。

■ 広島県と静岡県

　平和記念公園は、世界に向けて人類の平和を願い訴える目的と、過去の過ちを繰り返さないために、爆心地の周辺に作られました。園内には、原爆ドーム・平和記念資料館・原爆死没者慰霊碑・原爆供養塔・平和の鐘をはじめ、多くの施設や記念碑などがあります。学徒動員の慰霊塔に刻まれた戦没学徒の出身校を見ると、静岡県は広島県に次いで多いことが伺えます。八月六日、午前八時十五分には、慎んで黙祷を捧げましょう。

■ 世界平和記念聖堂

　国の重要文化財にも指定されている世界平和記念聖堂は、世界最初の原爆被害を受けた人々の追憶と慰霊のために、また全ての国の人々の友愛と平和のしるしとして建てられました。虚偽ではなく真実、権力ではなく正義、憎悪ではなく慈愛をこの聖堂は伝えています。
　一九八一年、二月二十五日、広島を訪れた教皇ヨハネ・パウロ二世は平和アピールの中で、世界に向けて次の言葉を残しました…

戦争は人間のしわざです。
戦争は人間の生命の破壊です。
戦争は死です。