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水木しげるロード【2011年1月号No.94】


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 地元の良さを知るには日本の良さも知らなくてはいけません。ということで、今回は番外編『日本再発見』と題して、妖怪のまち 境港を取材してきました。

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■ 沿革

 日本一の蟹の水揚げ高を誇る、鳥取県境港市は、古くから天然の良港として、漁業を中心に繁栄。四つの商店街が商業の中心として賑わっていました。しかし、昭和四十年から五十年をピークに売り上げが減少、閉店する店舗が急増。商業機能の空洞化が危惧される中、平成元年から商店街活性化策事業がスタート。その一貫として、境港市出身の漫画家『水木しげる』氏の協力をもとに「鬼太郎」「妖怪」をキーワードとした『水木しげるロード構想』がまとまっていったのです。

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■ 妖怪のまち

 妖怪のオブジェが商店街の歩道に設置され、立ち並ぶ店舗も妖怪一色。まち全体がテーマパークとなっています。当初は観光目的ではなく、市民にとっての住み良いまちづくりに主眼が置かれていましたが、ブロンズ像の盗難や破壊がマスコミに取り上げられると、全国から観光客が殺到し、今や鳥取県を代表する観光スポットとなりました。

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■ 妖怪に化けたまち

 水木しげるロードがオープンした翌年(平成六年)の入客数は二十八万人でしたが、平成二十二年は、三百八十万人(人口の百倍)に達する見込みです。境港市は、水木しげる氏の懐の深さと市民の協力により、一日平均一万人超が訪れるまちに大化けしたのです。

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 今回の取材では、有限会社赤石商店の、赤石有平社長からお話を伺いました。赤石商店は、水木しげるロード構想に当初から関わり『ゲゲゲの鬼太郎煎餅』をはじめとする観光土産品、鬼太郎グッズの製造・販売を手掛けています。