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天子湖(柿元ダム)【2011年4月号No.97】


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■ 天子湖

 富士川沿いを走るJR身延線・内船駅から山奥へとつながる道路を進んでゆくと、八幡神社のある交差点に着く。これを道なりにしばらく進めば柿元ダムに至ります。内船駅からは柿元ダム方面への路線バスも運行されており、南部町営バス・佐野線に乗車し二十分程度で到着します。柿元ダムの天端にはクレストゲートとして五門の水門が設けられているが、これらに混じってダム監視所が設けられているという特異な構造となっています。ダム湖は、水源の天子ヶ岳にちなみ、天子湖と名付けられています。

柿元ダムに貯えた水は佐野川左岸に開削したトンネル水路を通じて下流の佐野川発電所に送水される。佐野川が富士川へ合流する地点には富士川第一発電所があり、富士川上流の塩の沢ダムで取り入れた水に佐野川発電所で発電に使用した水を合わせて発電に利用している。付近には佐野川温泉がある。

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■ 柿元ダムとその周辺

 柿元ダムは、山梨県南巨摩郡南部町、一級河川・富士川水系佐野川に建設された、高さ四十六メートルの重力式コンクリートダムで、日本軽金属の発電用ダムです。同社の水力発電所・佐野川発電所に送水し、最大五八〇〇キロワットの電力を発生します。ダムが建設された佐野川渓谷は、自然豊かな場所であり、秋は紅葉が美しく、渓流にはヤマメやアユといった魚も住んでいます。上流には上佐野キャンプ場があり、天子ヶ岳や長者ヶ岳といった天子山地への登山口にもなっています。登山道は東海自然歩道として整備されており、田貫湖に隣接しています。