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河内(こうち)の大石【2012年4月号No.109】


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■ 河内の大石

 静岡市清水区河内に、高さ19m、周囲60mという超巨大な石があります。『河内の大石』と呼ばれるこの大石は、もともとは隣接する真富士山中腹にあったものですが、今から約150年前の安政東海地震の影響を受け地盤が緩み、翌年の大雨によって、現在の地まで流出したのだそうです。ここより1.6km登った場所に発祥の地がありますが、このように巨大な大石が流されるとは、改めて自然の脅威を実感させられます。石の上は広く、麦わら8斗を乾かすことができたため、8斗石とも呼ばれています。大石は、周回できるようになっており、その大きさに圧倒されます。
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■ 大石神社

 大石が川を流れてきたことから、狭い産道を通ってこの世に生まれ出たと見立て『安産石』として祀られています。『日本一安産石由来記』の石碑が大石の前に建てられており、大石横の大石神社には、安産祈願の絵馬を納める絵馬掛も設置されています。

■ やすらぎの森

 近くには『清水森林公園やすらぎの森』があり、興津川の支流である黒川に沿ってアウトドアライフを満喫できるよう整備されています。キャンプ場などの施設は、夏期に最盛期を迎え、多くの人で賑わいます。