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ゆたか接骨院 ~稲葉先生直伝~ 明日から使える豆知識!No.16


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 疲労骨折の頻度として、海外では男性で1~3%、女性で10~12%で、日本では男性2.5%、女性は3.6%という調査の結果が出ています。また、日本の大学生の女性アスリートを対象とした調査では、日本代表レベル14.8%、全国大会レベル23.0%、地方大会レベル20.7%、その他のレベルでは、17.5%という結果が出ています。

 疲労骨折が起きやすい年齢としましては、10代での疲労骨折が多く、その中でも最も多い年齢は16歳となっています。又他の調査でも16歳での疲労骨折が多いとの報告がありました。又どの競技においても16~17歳位での疲労骨折が多く報告されています。高校1年位での疲労骨折が多いとの報告があります。そして、疲労骨折の起きやすい場所としては、腰の骨、足の甲、脛の内側(脛骨)、脛の外側(腓骨)、足首周辺の順番での疲労骨折が多いとの報告があります。
 
 以上の事から、成長期の段階で、腰が痛いと訴えたり、膝から下が痛いと訴えたり、または治療をしているけどもなかなか改善されないなどという時は、疲労
 
 骨折などが疑われる可能性もあります。但し、成長期のアスリートでは様々な障害や怪我、疾患などがありますので、疲労骨折と決めつけるのはよくありませんので、しっかりと診察を受けるようにしましょう。
 
 そして、疲労骨折に対しての予防は、10代の頃から取り組む必要があります。又、指導者や周囲への教育、理解も必要不可欠となってきます。成長期で能力の高いアスリートの記録を求めるあまり、選手生命を早めてしまう事にもなりかねません。その為にも、成長期からの長期的な視点での指導が必要となります。
 
 今回も最後までお読み頂き有り難うございました。今回の内容が参考になれば幸いです。疲労骨折のこと以外でも何か気になることがありましたら、どんな些細な事でも構いません、遠慮なくご相談ください。