ボランティア団体『富士宮市いやしの空間プロジェクト』は、平成22年6月に設置された民間の任意団体です。バリアフリーの環境で、緑豊かな空間を作り、市民の皆さんにいやしの場を作ろうと結成され、富士宮市立病院内に、三つの庭園が開園しました。
■三つの庭園
結成当初からのテーマは、『イングリッシュガーデン』『和のテイストを取り入れた庭園』『児童の意見を取り入れた庭園』です。昨年4月には、オープンガーデン富士宮のメンバーを中心として、待合ロビー横に、イングリッシュガーデンが完成し、病院南側の入口には、富丘小学校児童の絵画を掲示したリハビリ庭園も完成しました。
■ 和の庭園完成
東日本大震災のすぐ後、静岡県東部に震度6の地震が発生しました。二つの庭園完成後の資金不足の上に、不測の災害が重なり、当初計画していた市民や企業団体からの寄付もお願いできる状況ではなくなりました。そこで、和風庭園計画を、費用を抑えながらもイメージにあったものに再設計することとなりました。プロジェクトメンバーの熱い思いは、多くの企業や団体の方々からの支援や賛同を受けました。そしてついに完成の運びとなり、今では病院に通う方々や、地域の皆様に『いやしの空間』をもたらしています。