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富士川民俗資料館 稲葉家住宅【2013年1月号No.118】


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■ 建物の歴史

 富士川駅から徒歩10分の場所に、富士川民俗資料館稲葉家住宅があります。旧富士川町にあった南松野桑木の大家と呼ばれていた古民家を昭和47年に現在地に移築、復元したものです。18世紀中期(江戸時代中頃)の建築で、富士市内で現存する中では、最古の古民家といわれています。家の中は4つの部屋を田の字型に間取り、構造・外観ともに富士川下流域の農家の典型的な姿を残しており、用材は松などを使用しています。また、小屋組みの技法には、柱が直接梁(はり)を支える「折置組」と呼ばれている古い形式の架構法が用いられています。

■ 資料

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 稲葉家住宅の館内には、昭和30年代までに旧富士川町内で使用されていたとされる農機具や家具の約200点が保存されています。また、隣の資料館には塩・砂糖づくりの資料が展示されています。

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■ 見学について

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 稲葉家住宅は、平成22年5月19日に富士市指定有形文化財に指定されました。現在は耐震診断の結果、危険な状態と判定され、これまで許可していた資料館及び隣接する付属棟への入室を禁止しており、資料館は建物外部からの見学のみとなっています。


■富士川民俗資料館 稲葉家住宅

所 在 地:富士市岩渕8−1

開館時間:土・日・祝(9:00〜16:30)
※平日見学希望の方は要予約

問合わせ:0545-21-3380