富士宮市の観光名所である白糸の滝も富士山と関わりのある構成資産の一つです。また、白糸の滝は名勝及び天然記念物として国の指定も受けている富士宮市の貴重な財産でもあるのです。

■ 概要

　白糸の滝は、富士山の湧水を起源とする数百の流れを持つ滝です。滝の名前は一日平均15～16立方メートルの湧水が数百条の白糸が垂れているように見えることを由来としています。富士講関連の文書によると長谷川角行が人穴での修行と合わせて水行を行った地とされ、富士講信者を中心に人々の巡礼・修行となったと伝えられています。

■ 対照的な二つの滝

　白糸の滝へ向かう途中には、幾筋もの絹糸を垂らしたように優しく流れ落ちる『白糸の滝』とは対照的に、大量の水が水柱となって高さ25mから一気に流れ落ちる迫力満点の滝『音止めの滝』を見る事ができます。幻想的な滝と豪快な滝、二つの滝に癒されパワーをもらえるはずです。

■ 富士山眺望の芝生公園

　今年に入り、白糸の滝の整備も着々と進み、売店跡地には、『観光客や市民がくつろげる憩いの場』として富士山が眺望できる芝生の公園がオープンしました。また、案内所やトイレ等も新しくなり観光面での利便性も高まりました。

観光案内所・トイレの施設が新しくなり、平成２５年４月１日に開所しました。
また、芝生の公園も同年８月１３日にオープンしました。
取材当日はあいにく芝生の公園からは富士山が見えませんでした。