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秘境!!『伊佐布の滝』【2015年6月号No.147】

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清水区伊佐布に、秘境の滝があります。ご存知でない方も多いのでは。今回は『伊佐布の滝』をご紹介します。

■ 伊佐布

 伊佐布の滝』は、今から八百年前真言宗の修行の場として開かれ、古くは『北滝』と呼ばれていました。高さ約10m、幅約2mの滝は清水区では最大規模の滝になり、清水区の指定名勝にも登録されています。江戸時代後期、漢詩人である山梨稲川が黄龍が天に昇るかのように滝が天から落ちる様子を見て、『黄龍湫』と詠んだという話もあります。その名の通り、緑溢れる自然の中に豪快で神秘的な景観を見ることができます。滝の側には『北滝不動尊』が奉られ、干ばつや井戸水が出ない時などに祈願したと伝えられています。

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■ 滝を目指して

 新東名高速道路ICが新設され、中部横断道路計画も進んでいる伊佐布地区周辺。東名高速道路・国1へのアクセス等の点からみても交通の要として発展が楽しみな地域です。一方、自然豊かで、昭和にタイムスリップしたかのような集落もあり、今昔が入り混じった不思議な場所でもあります。『伊佐布の滝』は、集落を抜けた先の山中にあります。「こんな所に本当に滝があるのか?」という不安を抱きながら、山道を川沿いに歩き約10分、滝の音が聞こえてくると、不安は期待へと変わりました。そして、滝を目にした瞬間、感動と興奮に包まれました。便利で整備された観光地も良いですが、人里離れた秘境で、ワイルドな自然と向き合うのも良いのでは。一度、訪れる価値ありです!

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