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2023年 12月【2023年12月号No.249】

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 こどもの人口が減少傾向にある中「発達障害」のこどもは増え続けている。通常学級に在籍する小中学生で、学習面又は行動面で著しい困難を示す小中学生の割合は8.8%。男女別では男子12.1%女子5.4%だ(2022年12月13日文部科学省発表)。これは、10年前に発達障害児が通常級の中に6.5%と発表された時以上に波紋を呼んでいる。この調査は、教育の現場にいる学級担任等の回答に基づく特別な教育的支援が必要な児童生徒の数値である。今、小中学生の教育には何が起こっているのだろうか。

■ 「逐次読み」という言葉を聞いたことがありますか?ひらがなを覚えたてのお子さんが、一文字ずつ音を切って読む読み方です。文字を覚えたてですと、その文字を音に変えるだけで喜びを感じている我が子の姿を目の当たりにし、幸せを感じる親御さんも多いのではないかと思います。ところが、その一文字一文字すらなかなか覚えられないケースがあります。

■ 小学校入学後は、読めることを前提に書く練習が始まります。平仮名は、清音・撥音合わせて46文字、濁音・半濁音25文字があります。平仮名を覚えるには4・5歳レベルの日常会話ができることや、このレベルの語彙数の獲得が前提です。清音撥音の46文字に関しては4歳8か月で50%、5歳10か月で90%読めるというデータがあります。このころの書字率としては、50%ですので小学校入学前にひらがなが書けなくても大丈夫と思われがちです。

■ 書けば読めるようになると思われがちですが、まずは読む力です。さて、読むためには、どんな能力が必要なのでしょうか?読むためには、視覚認知、音韻認識、聴覚的短期記憶、聴覚的ワーキングメモリーなど盛りだくさんです。つまり、文字を音に変換する力や、音を音声で出力する力が必要なのです。

■ ご家庭で読む力を育てるには、50音表を利用して一文字ずつを順番に完璧に読ませるトレーニングよりも、音の塊で文字を捉えられるようにトレーニングする方が効果的です。書くためには、まずは読む力を育てる専門的な支援が必要です。気になる方は是非お問合せ下さい。
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