ホームセンターなどで売っているアルミパイプを叩くと心地よい音がします。このアルミパイプの長さを変えると、音程が変わります。今回は、この性質を利用した『アルミパイプ琴』作りにチャレンジ!
演奏は苦手という方は、ウインドチャイム(風鈴)を作ってみましょう。日本の風鈴とは違う、西洋的な響きに、心癒されること請け合いです。
■ はじめに
木琴や鉄琴などの打楽器は、体鳴楽器と呼ばれ、叩かれることによって横波が発生し、その物自体が音を発します。長ければ低い音 、短かければ高い音になります。
■ パイプに節がある?!
パイプは上図のように振動し、揺れが起こらない箇所ができます。ここを『節』と呼び、通常はこの位置に穴を開け固定します。節を固定しすぎると音の響きを止めてしまうので、響きを止めず、且つパイプが外れないように工夫しなければなりません。ちなみに、節は2ヵ所あり、位置は音板全体の長さの22.4%の位置と決まっています。
以上で、アルミパイプの鳴る仕組みがわかっていただけたと思います。次回は、いよいよ製作に入ります。本誌と同じように作りたい方は、直径25ミリのアルミパイプと、金鋸を用意しておいてください。