■ 北アイルランド

　首都ベルファストに入ると、通貨がユーロからポンドになった。北アイルランドは、グレートブリテン（イギリス）に属しているのだ。ポンドはユーロに比べて貨幣価値が高いため、物価の違いに驚いた。ベルファストでは、様々なバスツアーがあり、その中から、コーズウェイコーストに行ってみることにした。

■ ジャイアントコーズウェイ

　コーズウェイコーストには、世界遺産にも登録されている『ジャイアントコーズウェイ』がある。ここは、火山活動により生まれた六角形の石柱群が連なる地域で、巨人の石道と呼ばれている。海岸線沿いに並ぶ石柱群の数は、四万にもおよび、最も高い石柱は十二メートルに達する。その光景には、さすがの僕も絶句した。

■ ラッキーな工場見学

　三時に戻るように言われていたので、定刻通りバスに戻ったが、半数に満たないくらいの乗客しか帰ってきていない。にもかかわらず、バスは出発しはじめた。信じられない状況にうろたえていると、ウィスキー工場に到着した。どうやら、オプションで参加できる世界最古の『ブッシュミルズ蒸溜所』見学に紛れこんでいたらしい。見学を終えると、他の参加者と合流。英語が堪能でなかったばっかりに、ウイスキー工場見学が無料で付いて来た。ラッキィ！

■ フィッシュ＆チップス

　英国の食事は美味しくないことで有名だが、北アイルランドも例外ではなかった。芸術・文化・スポーツ、どれをとっても素晴らしい国だが、味覚センスだけはいただけない。代表料理の一つ『フィッシュ＆チップス』はそれなりだが、ジャガイモと魚のフライなので、マズくなりようがない…

■ サッカー

　サッカーは国民的スポーツで、パブと言われる立ち飲みバーでは、昼間から多くの人が集い、ビールを片手にサッカー観戦を楽しんでいる。ちなみに、英国ではサッカーとは言わず、フットボールと言う。次の目的地、ベルギーに向かい空港に到着すると、大歓声でサッカー観戦をする群集に、英国サッカーの底力を感じた。