炭水化物とは、ブドウ糖や果糖などの単糖から構成されているものをまとめて炭水化物と言います。
炭水化物は、体内に吸収されて、エネルギー源となる「糖質」と、消化吸収されない「食物繊維」に分けられます。
さらに「糖質」は「単糖類」「少糖類」「多糖類」に分類されます。
炭水化物の最も重要な役割は、ブドウ糖を体内の組織に供給することです。
「糖質」は、1gあたり約4?のエネルギーを作り出します。
脳・神経組織・赤血球・精巣・骨格筋などはブドウ糖をエネルギー源として利用します。
特に、脳は昼夜問わず、一定の速度でブドウ糖をエネルギー源として使っていて、一日約120gものブドウ糖を消費するとされています。
その為、炭水化物が不足すると、疲労感や注意力が欠けたり、判断力の低下などが起こる可能性があります。
又、糖質不足が続くと、エネルギーを補うために筋肉をはじめとするタンパク質を分解してしまいます。
その結果、筋肉量が減り基礎代謝も低下してしまいます。
しかし一方で、炭水化物を過剰に摂取すると、エネルギーとして使われなかった糖質が中性脂肪として体内に溜まり肥満など生活習慣病の原因になりかねません。
炭水化物の摂取目安量は、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」に示されていて、一日の総エネルギーの50~65%位が理想的とされています。
どの位の量かといいますと、一日の摂取エネルギーが2000?の場合一日に摂取すべき炭水化物の量は250g~325gです。
これを一日3食で割ると、1食あたり83~108gの炭水化物が理想的という計算になります。
あくまでも目安ですので個人差はあると思ってください。 近年、糖質制限ダイエット等を行っている方もいるかもしれませんが、安易に糖質だけを制限するのは身体に悪影響を及ぼすこともあります。
糖質を制限するのであればそれに代わる栄養をしっかりと補給することが大切です。
バランスよく摂取して健康的な身体作りを心がけたいものですね。
今回も最後までお読み頂き有り難うございました。質問などがございましたらどんな些細な事でも構いません、遠慮なくご相談ください。
次回は脂質についてお話をしたいと思います。