伊豆の国市の魅力は、韮山反射炉だけではありません。今回は、国の指定史跡『北江間横穴群』にて、歴史の浪漫を感じて来ました。
　
■ 歴史・文化・時の流れ

今から１２００年前に造られたと推定される横穴群。まずは、１０基の横穴がある大師山へ向かいました。田園風景が広がる場所に入口と書かれた新しい看板はすぐに見つかりましたが、肝心の入口が見つかりません。よく見ると家と家の間に、まるで現代から隠れるような雰囲気の石塔と小道が入口だと分かり進みます。やがて、山の斜面に横穴墓が見えてきました。自然の澄んだ空気を吸い込むように口を開いた大きな横穴には、石棺が置かれているものもあり、その力強い造りに威厳を感じながら、食い入るように細部まで見学しました。次に向かったのは、近くにある大北支群。約5０基の横穴があり『若舎人（わかとねり）』と文字が刻まれた石棺も発見され、国の重要文化財に指定されています。『若舎人』とは、天武・持統朝の皇子宮の舎人として出仕した人と推定されています。ゆっくりとした時間の中、気分も癒されながらの歴史と自然の散策に、体も暖まり、お腹も空いてきました。

■ 美味しいイチゴ狩りも

　伊豆の国市には、イチゴ狩り園がたくさんあります。そこで、昼食はイチゴに決定。練乳のカップを片手に、大きなイチゴを見つける度に「あった！」と叫ぶ子どもたちと、無心に食べ続ける私。甘くて大きなイチゴをお腹いっぱいに頂き、楽しいひと時を満喫しました。