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新殿が完成した『水天宮』【2016年9月号No.162】


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 今回は、番外編(日本再発見)として、安産、子授けで有名な『水天宮』をご紹介します。
 
■ 都会と融合した神社

 今年四月八日に新社殿が完成し産声をあげた『水天宮』ですが、外観がとてもモダンで、周囲の景観と同化し、まさに都会の中の神社という雰囲気が漂っています。コンクリート造りの階段を登ると黄金色の屋根に白木を基調とした社殿が眩しいほど輝き、その少し手前の寳生辨財天(ほうしょうべんざいてん)の真っ赤な色と合わせ、その美しさに息を飲みました。社殿にお参りすると、色取りどりの鈴が五つもありました。これには由来があり、その昔、古くなった『鈴の緒』を腹帯として使って安産祈願をした人がいました。すると思いのほか楽なお産となり、その御利益が口コミで広まり後に、鈴の緒を『戌の日』にご祈祷するようになったそうです。それから水天宮では、腹帯のことを『鈴の緒』と呼びます。

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■ バリアフリーの待合室

 寳生辨財天は、学業・芸能・名財福のご神徳があるそうです。また、境内には可愛らしい『子宝犬』と『安産子育河童』があり、子宝犬の周囲にある自分の干支を撫でると安産、子授け、無事成長など様々なご利益があるそうですよ。そして、戌の日には多くの参拝客が並ぶことで有名ですが、現代建築を取り入れた参集殿には待合室が二つもあり、100名の椅子が用意されていました。案ずるより生むが易し、全てが上手くいくように願った事は、少し欲張り過ぎだったでしょうか。

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