(有)アウターネットワークは静岡県富士市、富士宮市周辺地域の活性化を目指しています。   Outer-Network

記事一覧

発達  色とりどり

感覚統合と学習
当施設では学習指導を行っています。
学習指導と言っても、福祉施設で行う学習指導は決して、学習塾と同じではありません。
発達障害の児童対象の学習指導ですから、体の発育と学習する力との関係性を引き離して考えることは出来ないのです。


子供の発達は、多面的に観察していかなければなりません。
小学生になると、学習面の遅れで発達の遅れに気づくケースが多く見られます。
「うちの子、病気じゃないのに何か他の子と違うわ。」と感じるのがまさにこれです。
運動発達、言語発達、社会性、愛着面などそれぞれ、バランスよく発達していくのが健常発達です。
今回はその中でも把握反射にクローズアップします。
そもそも把握反射とは、自分の身を守るために備わった反射です。
手の不器用さ、書字の問題、微細運動、鉛筆やお箸の持ち方などの問題を抱えているお子さんの多くは把握反射が統合されていない場合が多いです。
その時は、学習に入る前に、把握反射のトレーニングから入ります。
また、それだけでなく、学習の定着にも影響を及ぼします。
線を引くだけでも人より何倍も能力を使っていたお子さんは、これがスムーズにできるようになると、今まで使っていた能力を今度は記憶することや別の面にフォーカスしていくことができるからです。
普段何気なく使っている運動機能の発達を早く健常発達に近づけてあげることも学習面の支援につながります。
私達は、発達の滞った面をトレーニングし、学習に向う体を作ることも学習支援の重要な役割であり、そのためには、学校やご家族との連携が、何よりも大切な事だと考えています。


ファイル 1245-1.jpg